※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
我が家には、老犬が3頭います。
マンション暮らしで、車はありません。
災害が起きたとき、我が家はどこで、どう避難するのか。
自宅が安全なら、在宅避難できるのか。
外へ出なければならないときは、3頭をどう連れて行くのか。
この記事では、そんな「我が家の避難そのもの」を整理してみました。
考えていくと、災害時の避難はひとつではありませんでした。
今すぐ危険から逃げるとき。
自宅で避難生活をするとき。
自宅は無事でも、そこで生活を続けられなくなり、別の場所へ移るとき。
この3つを分けて考えてみると、我が家に必要な準備も少しずつ見えてきました。
この記事では、我が家の避難を次の3つに分けて整理していきます。

ペット防災のきっかけ|地域の防災訓練で「同行避難」を知った
犬たちとの防災を具体的に考えるようになったきっかけは、ちょうど1年ほど前に参加した地域の防災訓練でした。
会場にペット防災のコーナーがあり、ペットとの避難についてのパンフレットを見せていただきました。
フードやうんち袋など、避難時にあるとよいものの試供品もいただきました。
そこで初めて「犬たちとの避難」を具体的なものとして考えるようになりました。
まず知ったのが、「同行避難」という考え方です。
災害時に避難が必要なら、ペットと一緒に安全な場所まで避難する、というものです。
一方で、避難所まで一緒に行けたとしても、いつも通り飼い主のそばで暮らせるとは限りません。
そのときの説明では、ケージやクレートに入って過ごしたり、飼い主とは別の場所で管理されたりする場合もあると聞きました。
環境省のガイドラインでも、「同行避難」はペットと一緒に安全な場所まで避難する行動を指し、避難所で飼い主とペットが同室で過ごせることを意味するものではないとされています。
そして、もう一つ強く印象に残ったのが、
ペットについて基本的な責任を持つのは、飼い主自身
ということでした。
公的な支援があっても、犬たちに必要なフードや水、薬、排泄用品などを準備し、避難先で世話をするのは飼い主です。
ペットも一緒に避難する。
でも、連れて行けば誰かがすべて何とかしてくれるわけではない。
犬たちの命を守るための準備は、自分でしておかなければならない。
防災訓練をきっかけに、そんなふうに現実的に考えるようになりました。
その後、以前から欲しいと思っていたキャリーバッグを揃えました。
河口湖旅行では、小さなケージだけでは足りないと考え、折りたたみ式のソフトケージも購入しました。旅行先で使うことが一番の目的でしたが、
「避難先でも犬の居場所として使えるかもしれない」
と考えたことも、購入を後押しした理由のひとつです。
最近はペットカートについても検討し、ちょうど注文したところです。
もともとは通院や外出、多頭でのお出かけのために考え始めたものですが、選びながら、
「災害時の移動にも使えるかもしれない」
と思うようになりました。
こうして少しずつ道具は増えてきたのに、肝心の
「実際に災害が起きたら、私は3頭とどう避難するの?」
というところは、まだ曖昧なままでした。

多頭飼いの避難方法|犬3頭とマンションの非常階段をどう降りる?
マンションで暮らしている我が家の場合、まず考えなければならないのが、エレベーターを使えないときの移動です。
大きな地震や停電のときには、エレベーターが止まる可能性があります。
外へ避難するなら、非常階段を使って犬3頭と地上まで降りることを考えておかなければなりません。
では、3頭をどうやって連れて行くのか。
3頭をひとつのキャリーバッグで運んだら、犬にも私にも負担が大きかった
少し前、日常生活の中で必要に迫られて、3頭をひとつのキャリーバッグに入れて移動したことがありました。
防災訓練として試したわけではありません。
ほかにも荷物があり、犬だけに両手を使えない状況でした。
マンションの共用部分やエレベーターも通る必要があったため、そのときは3頭をまとめてキャリーに入れるのが一番現実的でした。
運べないわけではありません。
でも、犬たちは窮屈そうでしたし、私にもかなりの重さでした。
ここに自分の避難用品、犬のフード、水まで持つと考えると、簡単ではありません。
「いざというときは3頭をキャリーに入れればいい」
というほど単純ではないことが、実際に運んでみてよく分かりました。
もちろん、これは3頭をひとつのキャリーに入れる方法をおすすめする話ではありません。
必要に迫られて実際に運んだからこそ、「非常時には別の方法を考えておかなければ」と気づいた経験です。
今の我が家は「2頭はキャリー+1頭は歩行」が現実的
では、どう分けるか。
単純に「一番大きな犬を歩かせれば軽くなる」と考えたわけではありません。
今の3頭の身体能力や性格、普段の動きを、一頭ずつ考えてみました。
チワワ
普段の様子から考えて、長い階段をスムーズに降り続けるのは難しそうです。
非常階段を使うなら、キャリーに入れるのが安心です。
トイプードル
身体能力だけなら、階段は降りられます。
ただ、とても臆病な子です。
大きな揺れのあと、普段とは違う音や人の動きがある非常階段を落ち着いて歩けるか。
そう考えると、キャリーに入れた方がスムーズに避難できそうです。
キャバリア
階段を降りること自体には問題ありません。
性格も、「行くよ」と声をかければ「はいはい」と比較的素直についてきてくれるタイプです。
そのため、今ならハーネスとリードで歩いてもらうのが現実的だと思っています。

多頭飼いだからといって、全頭を同じ方法で避難させる必要はないのかもしれません。
体重や大きさだけでなく、
- 普段の歩き方
- 階段への慣れ
- 性格
- 怖がり方
- 飼い主の声についてこられるか
などを見ながら、
「うちの子なら、この状況でどう動くだろう」
と一頭ずつ考えておく方が、現実的だと感じました。
もちろん、3頭とも老犬です。
今は歩けても、この方法がずっと使えるとは限りません。
犬たちの状態が変われば、避難方法もその都度見直す必要があります。

ただ、ここまで考えていたのは、「今すぐ外へ逃げなければならない場面」の話でした。
調べていくと、災害が起きたからといって、必ず避難所へ向かうわけではないことも分かってきました。
ペットとの在宅避難という選択肢|すぐ避難所へ行くとは限らない
それまで私は、
「犬3頭をどうやって避難所へ連れて行くか」
を中心に考えていました。
でも、その前に考えることがありました。
そもそも、自宅が安全なら避難所へ行く必要はないのでは?
公的なマンション防災資料でも、建物や住戸の安全が確保され、そこで生活を続けられる場合には、在宅避難が選択肢になります。
そこで我が家では、「避難」をひとつにせず、3つの状況に分けて考えることにしました。
火災や建物の危険があるときは、荷物より命を優先して避難する

火災や建物の損傷など、今すぐ出なければ危険な場合です。
このときは、何日分の防災用品を運ぶかを考えている場合ではありません。
自分と犬たちが安全な場所へ出ることが最優先です。
今の3頭なら、チワワとトイプードルをキャリーに入れ、キャバリアには歩いてもらう。
持ち物も最低限です。
この場面では、ペットカートや大量の備蓄品まで一緒に運ぶことは、前提にしない方がよさそうです。
自宅が安全なら、犬3頭と在宅避難する

マンションと室内が安全で、そこで生活を続けられるなら、我が家では在宅避難を基本にしたいと思っています。
犬たち、とくに老犬にとって、慣れた自宅で過ごせることは大きいと感じるからです。
ただし、
「家が壊れていない=いつも通り暮らせる」ではありません。
マンションでは、
- エレベーターの停止
- 断水
- 排水やトイレの問題
- 停電
などが起こる可能性があります。
真夏なら、エアコンが使えるかどうかも、犬たちと在宅避難を続けられるかに関わってきます。
在宅避難を選ぶなら、こちらはこちらで準備が必要です。
自宅は安全でも生活できなくなったら、別の場所へ移動する

もう一つ考えておきたいのが、建物自体は安全でも、そこで生活を続けられなくなった場合です。
たとえば、停電が長引いて真夏の室温が危険になった。
水やトイレの問題が長期化した。
そんな場合は、発災直後に危険から逃げる避難とは違い、状況を確認してから別の場所へ生活拠点を移すことになります。
この記事では分かりやすく、これを「生活拠点を移す避難」と呼ぶことにします。
これは公的な避難の名称ではなく、我が家の防災を整理するための分け方です。
この段階なら、犬のフードやソフトケージなど、避難生活に必要な物も準備してから動くことになります。
犬の防災グッズは普段使いから|キャリー・ソフトケージ・カートを見直す
防災を考えると、「専用の物を買わなければ」と思ってしまいがちです。
でも、我が家の犬用品を見直してみると、すでに使えそうなものがかなりありました。
いつもの散歩用キャリーは、そのまま犬の一次避難セットになる
普段使っているキャリーバッグには、
- リードとハーネス
- うんち袋
- 少量のトイレットペーパー
- ビニール袋
- トイレシート
- 500mLの水
を入れています。
少し遠くへ出かけるときは、おやつやフードも加えます。
もともとは散歩や外出のためのセットですが、改めて見ると、災害直後に必要になりそうな犬用品のかなりの部分が入っていました。
新しく立派な「犬用防災バッグ」を一から作るより、
いつも使っているバッグを、すぐ持って出られる状態にしておく。
我が家には、その方が合っていそうです。
日常で使うものなら、中身の確認や水・フードの入れ替えもしやすくなります。


アイリスオーヤマ ソフトペットキャリー Mサイズ PSC-490
散歩や観光地でのちょっとした移動に、2頭入れることができる軽いバッグが欲しくて購入しました。
旅行用に買ったソフトケージは、避難先での犬の居場所にもなりそう
河口湖旅行のために購入した折りたたみ式ソフトケージも、避難先で役立つ可能性があります。
旅行先で犬が落ち着いて過ごせる場所を作ること。
災害時に、いつもとは違う場所で犬の居場所を確保すること。
この2つには、共通するところがあると感じています。
環境省も、日頃からキャリーバッグやケージに入ることに慣らしておくことや、避難場所・避難ルートを確認しておくことを案内しています。
ただし、
「ソフトケージがあれば避難所でも大丈夫」
というわけではありません。
犬をどこで、どのような形で管理するのかは、避難所によって異なります。
ソフトケージも、「普段から使い慣れている犬の居場所のひとつ」として考えておくくらいがよさそうです。

折りたたみソフトクレート Mサイズ(DO DO PET)
選んだ理由
犬との旅行やドライブ、災害時の過ごし場所にいいと思い購入しました。
◎ 良かったところ
枠がスチールでしっかりしていてクレートとしての安心感があります。たたむこともでき、収納も便利。メッシュで風通しもよく、犬が安心して入れました。
△ 気になったところ
たたむと小さくなりますが少し重量があります。フレームをたたむときに、手を挟まないように注意という表示がありました。たたんだり、生地を外して洗濯するのは少し手間がかかりそうです。
旅行で実際に使ったソフトケージについては、こちらの記事で詳しく書いています。
注文したペットカートは、災害時にも使えるのか
ペットカートは、この記事を書いている途中で注文しました。
もともとの目的は、防災ではありません。
老犬3頭との通院や外出、それぞれの体力差に対応するために考え始めたものです。
ただ、カートに犬や荷物を載せられれば、車のない我が家では災害時にも役立つかもしれません。
一方で、マンションの非常階段をカートごと降りるとなると、話は別です。
今の段階では、
「非常階段から緊急避難するときの道具」ではなく、「地上へ出た後の移動や、生活拠点を移すときに使えるかもしれない道具」
くらいに考えています。
まだ届いていないので、防災という視点で本当に使いやすいかは分かりません。
実際に使い始めたら、普段の外出だけでなく、もしもの移動にも使えるか確認してみたいと思っています。
マンションの在宅避難|水・トイレ・停電への備えを考える
在宅避難について調べていて、私が特に意外だったのが「排水」の問題でした。
我が家では、ウォーターサーバーの水をいつも多めに置いています。
飲用には使わない古い保存水もあり、断水したら生活用水、特にトイレを流すのに使えばいいと思っていました。
ところが、大きな地震では、下水道だけでなくマンション内の排水設備が損傷している可能性があります。
東京都下水道局は、下水道の使用制限が出ていなくても建物内の排水設備に異常がないか確認する必要があるとし、集合住宅ではまず管理会社に確認するよう案内しています。
東京都のマンション向けの防災資料では、排水管の復旧が確認できるまではトイレを流さず、携帯トイレ・簡易トイレを使うことが示されています。
つまり、
水があるから流せる、ではない。
これは私にとって、かなり大きな気づきでした。
我が家のマンションでは、大地震のあと誰が排水設備を確認し、いつ住民に使用再開を知らせるのか。
ここは管理会社に確認しておきたいと思っています。
在宅避難を考えるなら、水や食料だけでなく、
- 携帯トイレ
- 排水をできるだけ出さない生活
- 衛生用品
- 停電時の照明や充電
- 暑さ・寒さへの対策
まで考えておく必要がありそうです。
排水できないなら、食器にラップやポリ袋をかぶせる、ウェットシートやキッチンペーパーを使うなど、洗い物そのものを減らす工夫も必要になります。
我が家には、東日本大震災のころに揃えた防災用品も残っています。
一度全部確認して、今も使えるもの、買い直した方がよいものを整理しなければと思っています。
ポータブル電源は、今は持っていません。
犬3頭との真夏の停電を考えると必要なのか。
それとも、まず別の備えを優先するべきなのか。
まずは今ある備蓄と、電気が止まったときに本当に必要なものを確認してから考えることにします。

同行避難とは?|避難所で犬と同じ場所にいられるとは限らない
ここで、防災訓練で聞いた話に戻ります。
冒頭でも触れたように、「同行避難」はペットと一緒に安全な場所まで避難することです。
避難所で、必ず人とペットが同じ空間で暮らせるという意味ではありません。
環境省は、避難所では自治体の指示やルールに従うこと、動物が苦手な人やアレルギーのある人への配慮が必要なことを案内しています。
また、自分が住む地域の避難場所について、
- ペットとの同行避難が可能か
- どのような注意事項があるか
を事前に確認することも勧めています。
つまり、ペット連れの避難方法は、全国どこでも同じではありません。
同じ避難所の中で人とペットの場所を分けることもあれば、別にペットの飼養スペースが設けられる場合もあります。
地域の住宅事情、避難所の設備、避難者の数などによっても、実際の運用は変わります。
我が家のように車がない家庭では、よく聞く「車中避難」も基本的には選択肢にできません。
避難所へ行ったら、犬たちはどこで過ごすのか。
3頭分のケージやフードはどうするのか。
老犬でも過ごせるのか。
ペット用品の支援は、どこまで期待できるのか。
そして、車なしで犬3頭を連れて、何を持ってそこまで移動するのか。
避難所へ何を持っていくべきかを考えるためにも、
「車なし・多頭飼いで避難所生活になったら、実際にはどんな生活になるのか」
を先に知っておく必要がありそうです。

我が家は「緊急避難・在宅避難・生活拠点を移す避難」の3つに分けて備える
ここまで考えて、今の我が家では、災害時の避難を次の3つに分けて準備することにしました。
① 緊急避難
火災や建物の危険など、今すぐ逃げる必要がある
犬3頭と自分の安全を最優先。
持ち物は最低限。
② 在宅避難
自宅が安全で、そこで生活を続けられる
犬3頭と自宅で過ごせるよう、水・食料・トイレ・停電などに備える。
③ 生活拠点を移す避難
建物は安全でも、自宅で生活を続けられない
状況を確認し、犬用品や必要な荷物も準備して、避難所などへ移る。
最初は、
「犬の防災用品として、何を用意したらいいのだろう」
と考えていました。
でも、先に決めるべきなのは、持ち物ではなかったのかもしれません。
どんな状況なら家にいるのか。
どんな状況ならすぐ逃げるのか。
どんな状況になったら、避難生活のために別の場所へ移るのか。
ここを分けたことで、ようやく必要な準備も見えてきました。
防災シリーズでは、在宅避難・避難所生活・実際の移動を順番に考える
今回整理したのは、我が家の防災計画の入口です。
この記事を①として、このあと次の順番で考えていく予定です。
水・食料・携帯トイレ・排水・停電・暑さ寒さ・電源などについて、実際の我が家の備蓄を確認しながら考えます。
公的な避難所運営資料や、これまでの災害の記録を調べ、犬3頭と避難所へ行った場合の生活を具体的に考えます。
キャリー、リード、ソフトケージ、ペットカート、犬用品、人間の荷物。
避難所で必要になるものを踏まえたうえで、
「では私は何を持って、3頭とどう移動するのか」
を実際に考えます。
まとめ|防災グッズを揃える前に、我が家の避難方法を考えてみた

地域の防災訓練をきっかけにキャリーバッグを揃え、旅行用のソフトケージを購入し、ペットカートも注文しました。
少しずつ「災害時にも使えそうなもの」は増えてきました。
でも今回あらためて考えてみて、先に必要だったのは、
「何を買うか」ではなく、「我が家はどう避難するのか」を考えること
だったと気づきました。
そして、多頭飼いだからといって3頭をひとまとめに考えるのではなく、それぞれの性格や身体能力に合わせて避難方法を考えておくこと。
今の時点で決められたのは、この2つです。
まだ確認することはあります。
でも、防災用品の一覧を見ながら買い揃えるより、まず自分の住まいと暮らし、そして犬たちの今の状態に合わせて考えていく。
我が家の防災は、ここから始めてみようと思います。
次の記事 ▶




コメント