我が家には、トイプードル、キャバリア、ロングコートチワワの老犬3頭がいます。
3頭分のトリミング代は、やはり軽くありません。
それもあって自宅トリミングを始め、完全に自宅へ切り替えてから丸4年が経ちました。その前から時々自分でカットすることはありましたが、サロンと自宅を行ったり来たりすると、カットしたスタイルを整え直すのにも手がかかると聞き、最終的には自宅中心になりました。
丸4年続けてみて感じるのは、金銭面だけを見れば、自宅トリミングは我が家では明らかに節約になっているということです。
ただし、「家でやればタダ」というほど単純ではありません。
バリカンやブラシ、シャンプーなどの道具代もかかりますし、それ以上に大きいのが時間と体力です。
60代の私にとって、3頭分のシャンプーやブロー、カットをするのは、今でもかなり疲れる作業です。
それでも4年間続けるうちに、犬たちも私も少しずつ慣れ、一度に全部やらないなど、続け方も変わってきました。
この記事では、サロンに通っていた頃の費用、自宅トリミングにかかっている道具代や消耗品、そして実際に続けて分かった時間と体力の負担についてまとめます。

自宅トリミングへ切り替えた理由については、こちらの記事で詳しく書いています。
→「自宅トリミングを選んだ理由」
サロンに通っていた頃、3頭でどのくらいかかっていた?
以前サロンへお願いしていた頃の料金は、記憶ではおおよそ次のような感じでした。
- トイプードル:1万円前後
- キャバリア:グルーミング中心なら6,000円前後、トリミングまでお願いすると7,000円程度
- ロングコートチワワ:グルーミング中心なら5,000円前後、トリミングまでお願いすると7,000円程度
トイプードルは、毛玉があったり、耳などにトラブルがあったりすると、もう少しかかることもありました。
カットはハサミを使って、コンチネンタルクリップ風のスタイルに仕上げてもらっていたので、内容としても少し手がかかっていたと思います。
3頭分としては、1回あたり2万円〜2万5千円くらいを予算として考えていた記憶があります。
ただし、毎回3頭全員を同じ内容でお願いしていたわけではありません。
トイプードルは臆病で神経質な性格です。サロンでも嫌がり、噛もうとすることがあったようで、トリミングそのものに慣れるためにも「2か月は空けない方がいい」と言われていました。
一方、キャバリアとチワワは、足裏の毛や爪切りを自宅でできれば、そこまで頻繁にサロンへ行く必要はありませんでした。
正確な記録は残っていませんが、2〜3か月に1回程度だったと思います。
また、
- トイプードルだけお願いする
- キャバリアとチワワはグルーミングだけにする
- 他の2頭は今回はお願いしない
ということもありました。
そのため、「3頭×年間○回だから、自宅トリミングにして年間○万円節約できた」と単純には計算できません。
ただ、3頭分のサロン代が家計の中で大きかったことは確かです。
当時は正直、「高いな」と感じることもありました。
でも、自分でトリミングをするようになってからは、少し見方が変わりました。
場所も道具も技術も必要で、何より体力を使います。
あの仕上がりまで整えてもらえることを考えると、今はプロの仕事の大変さがよく分かります。本当にありがたいです。
3頭それぞれ、毛質や性格、必要なお手入れも違います。それぞれの事情についてはこちらの記事でまとめています。
→「老犬3頭それぞれのトリミング事情」
自宅トリミングにも道具代と消耗品代がかかる

自宅でやるからといって、タダではありません。
我が家でも、これまでいろいろな道具を買ってきました。
バリカンは安いものから高いものまで試した
最初の頃には、1,000円くらいの安いバリカンを買ったこともあります。
ところが、これはあまり長く使えず、すぐに壊れてしまいました。
現在も使っているのは、
- 5,000円程度だった足裏・部分カット用
- 1万円程度だった全身用
です。
さらに以前には、2万円ほどするプロ用のバリカンを買ったこともあります。
ただ、プロ用は専門的な手入れが必要で、現在の3頭には使っていません。
振り返ると、安ければ節約になるわけでもなく、高ければ自分に合うわけでもありませんでした。
安い電池式のバリカンを使っていた頃は、足裏を1頭分整えるだけでもヘトヘトになっていました。
ある程度使いやすいものに替えてからは、全身のカットもずいぶん楽になりました。
道具にある程度お金をかけることで、体力の消耗を減らせる。
これは、自宅トリミングを続けてきて実感していることの一つです。
実際に使っているバリカンについては、こちらの記事にまとめています。
→「老犬のバリカン選び」
ブラシやハサミは、長く犬と暮らす中でそろってきた
ブラシやコーム類は、先住犬の頃から使っているものが多くあります。
スリッカーやコームは、2,000円〜5,000円程度だったものが多かったと思います。
Shed Busterも先住犬の時から使っている道具です。
当時、抜け毛があまりにも多くて困り、1万円近くした記憶がありますが、購入に踏み切りました。
Shed Busterを実際に使って感じたことは、こちらの記事にまとめています。
→「Shed Busterで暑さ対策に毛量を減らした話」
ハサミは、犬専用のものではありません。
人間の髪の毛用のハサミとすきバサミを使っています。
よく切れるハサミは、母が昔、弟の髪を切るために使っていたものをそのまま使ってきました。
すきバサミはさすがに切れ味が落ちてきたため、最近、「無印良品」で新しいものを購入しました。今のところ、きちんと役目を果たしてくれています。
このように、我が家の場合は自宅トリミングを始めるために、専用品を一度に全部そろえたわけではありません。
長く犬と暮らす中で、必要に応じて少しずつ道具が増えてきました。
そのため、ここに挙げた道具の金額を合計しても、「今からゼロから自宅トリミング用品をそろえる場合の初期費用」にはなりません。
シャンプーなどの消耗品もかかる
シャンプーなどの消耗品もあります。
トイプードル用は比較的高めのものを使っていますが、3頭分を平均すると、シャンプーなどの消耗品は月1,000円くらいという感覚です。
ドライヤーは犬専用ではなく、人間用を共用しています。
自宅トリミングで見落としやすいのは、時間と体力の負担

自宅トリミングで一番負担が大きいのは、私の場合、お金よりも時間と体力かもしれません。
今の我が家でかかっている時間は、おおよそ次のような感じです。
| 作業 | 我が家での時間の目安 |
|---|---|
| シャンプー前の徹底したブラッシング・抜け毛取り | 毛量の多い時期や換毛期は1時間以上 |
| 3頭のシャンプー+ブロー | 2時間前後〜 |
| トイプードルのカット | 1時間以上 |
| キャバリアの夏用バリカン仕上げ | 30分強 |
| チワワの夏用バリカン仕上げ | 30分強 |
| 3頭の足裏+爪切り | 30分〜1時間 |
もちろん、毎回すべてを行うわけではありません。
季節や毛の伸び方、その日の犬たちの体調によっても変わります。
特に時間がかかるのが、毛量が増える寒い時期や春の換毛期です。
シャンプーの前に、ブラッシングをしながら抜け毛をしっかり取っておかないといけません。この作業だけで1時間以上かかることもあります。
そして、私が特につらいと感じるのは夏のシャンプーとブローです。
我が家では、洗面所で1頭ずつシャンプーして、そのままブローします。
夏場はただでさえ暑いところへドライヤーの熱も加わるので、3頭続けて行うとかなり体力を使います。
以前より私自身も慣れてきたので、一つ一つの作業はずいぶん手早くなりました。
それでも、全部を一日で終わらせるとへとへとになります。
今は大抵、3日程度に分けています。
座ってできる作業は座って行い、時間が合えば娘にブラッシングやカットを手伝ってもらうこともあります。
自宅トリミングを始めた頃は、サロン代を払わずに済むことに目が向いていました。
でも続けてみると、自分の時間と体力を使っていることも、自宅トリミングの負担の一つだと感じるようになりました。
実際のトリミングの流れや工程については、こちらの記事にまとめています。
→「自宅トリミングのやり方」
丸4年続けて、自宅トリミングの負担の見方も変わった
完全に自宅トリミングへ切り替えて丸4年。
最初の頃と今では、負担の感じ方も少し変わってきました。
犬たちは以前より自宅トリミングに慣れ、落ち着いて応じてくれるようになりました。
私自身も手順に慣れ、以前より短い時間でできる作業が増えています。
一方で、全部を自分一人で、一度に終わらせることにはこだわらなくなりました。
大抵は何日かに分けますし、娘に頼れる時にはブラッシングやカットを手伝ってもらいます。
また、自宅でできるからといって、全部自分でやらなければならないとも思っていません。
耳や皮膚の状態が気になる時は獣医さんに相談し、耳の中の毛の処理など、自分では無理をしない方がよい部分だけ、動物病院併設のトリミングサロンにお願いすることもあります。
普段は自宅。
自分で無理をしない方がいい部分だけ専門家に頼る。
今の我が家は、そのくらいの使い分けです。
自宅トリミングの負担は、始めた時からずっと同じではありません。
慣れて楽になった部分もあれば、年齢とともに体力を考えるようになった部分もあります。
だからこそ、単純に「1回いくらでできた」という金額だけでは、自宅トリミングの負担は測れないように感じています。
結局、自宅トリミングは節約になったのか
金銭面だけを見れば、我が家では自宅トリミングにして明らかに節約になっています。
最初に道具をそろえる費用や、その後のシャンプーなどの消耗品代はかかります。
それでも、3頭分のサロン代と比べれば、家計から出ていく金額は大きく減りました。
この点については、我が家では「節約になった」とはっきり言えます。
ただ、それだけで「自宅トリミングの方がすべての面で得だった」とは思っていません。
その代わりに、自分の時間と体力をかなり使っています。
安い道具を買って失敗したこともありますし、逆に少しお金をかけたことで作業が楽になった道具もあります。
そして、犬たちにとってどうだったかも、3頭同じではありません。
特にトイプードルは、サロンでのトリミングに強いストレスを感じていました。
自宅トリミングを楽しみにしてくれているわけではありませんが、今は少なくとも、噛もうとしたり大きく抵抗したりすることなく、比較的落ち着いて受けてくれています。
これは、自宅へ切り替えてよかったと思っている大きな点です。
一方で、キャバリアとチワワはサロンでのトリミングが嫌いではありませんでした。
この2頭にとっては、もしかするとプロに任せた方が楽だった部分もあるかもしれません。
だから我が家では、「自宅の方が犬にとっても絶対にいい」とは考えていません。
金銭面では確実に節約。
一方で、時間と体力はかなり使う。
犬への負担についても、その子によって違う。
丸4年続けた今は、そんなふうに考えています。
まとめ|節約と負担のあいだで、今できる形を選ぶ

自宅トリミングとプロのトリミング、どちらが正解とは言えないと思っています。
犬の性格や体調も違いますし、飼い主の年齢や体力、家計も違います。
我が家の場合、金銭面では自宅トリミングに変えて明らかに節約になりました。
ただ、その代わりに時間と体力を使っています。
そして4年間続ける中で、全部を一度にやらない、頼れる時には家族に頼る、難しい部分だけ専門家にお願いするという形に変わってきました。
今できていることが、これからもずっとできるとは限りません。
犬たちも年を取りますし、私も年を重ねます。
その時は、その時に合う方法へ変えていけばいいと思っています。
無理をしないこと。続けられる形を選ぶこと。
節約と負担のあいだで考えながら、今はこの形で3頭のトリミングを続けています。
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→「老犬のシャンプーの選び方」
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